コンタクトレンズのススメ。

                                                  

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 レンズケアの方法


 
レンズケアの手順は洗浄と消毒に分かれ、それぞれ何通りかのやり方があります。
 また長期間同じレンズを使う場合は、たんぱく除去というものも必要になってきます。


■ 洗浄


 毎日コンタクトレンズを使用していると、さまざまな汚れが付着していきます。
 カルシウム、脂質、たんぱく質などの目からの分泌物や、ほこり、雑菌など外から
 来るものがあります。


 これらを放っておくと、目が炎症を起こしたり、角膜潰瘍になってしまうこともあります。
 目の病気にならないためにも、毎日の洗浄は欠かせないものです。


・ 洗浄の仕方


 コンタクトレンズの洗浄は、専用のクリーナーを使って行います。
 まず、石鹸できれいに洗った手のひらに、コンタクトレンズを片方置きます。


 次に専用のクリーナーをコンタクトレンズの上にたらし、指の腹で上下に動かして
 こすり洗いをします。こすり洗いは大体10〜20秒くらいの間行います。このとき、
 爪がレンズに当たると傷がついたり、破けたりしてしまうので、注意してこすり洗いをしてください。


 最後に専用のクリーナーでコンタクトレンズのすすぎをすれば、レンズの洗浄は終わりです。
 こすり洗いはレンズの汚れを落とすのに最も有効な手段ですから、基本的にどのクリーナーでも
 こすり洗いはするようにします。


 洗浄に使うクリーナーはコンタクトレンズの種類によって異なります。長い期間使用する
 コンタクトレンズは、洗浄力の強いクリーナーを、1週間や2週間の期間で使用する
 使い捨てコンタクトレンズの場合は、多少洗浄力が弱いクリーナーでもかまいません。


・ 微粒子入りクリーナー(こすり洗い)


 洗浄液の中に微粒子が入っているクリーナーです。洗浄力が強力で、
 主にハードコンタクトレンズに用いられます。強力なので刺激が強く、
 手が刺激に弱い人には向いていません。
 



・ クリーナー(こすり洗い)


 微粒子を含まないクリーナーもあって、ハード用とソフト用に分かれています。
 微粒子入りよりは若干洗浄効果が劣ります。




・ 付けおき洗浄(こすり洗い不要)


 酵素を配合していて、つけるだけで洗浄ができる洗浄方法です。
 ただつけおき洗浄は洗浄効果が低く、レンズの劣化が早いのでこすり洗いもした方がいいです。
 



■ 消毒


 コンタクトレンズには水分が多く含まれていて、雑菌が繁殖するには絶好の場所といえます。
 レンズケアを怠れば、雑菌は見る見るうちに増殖して、そのコンタクトレンズをつければ
 感染症にかかって、最悪失明する可能性もあります。


 「洗浄はめんどくさいから水で流せばいいや」という人が時々います。確かに汚れは
 水でも落ちるかもしれませんが、雑菌はそれだけではすべて洗い流すことはできません。
 

 それに水道水の中には「アカントアメーバ」という微生物が存在し、それが目に入れば
 感染症を起こす危険性があります。洗浄だけでなく、殺菌・消毒することも
 レンズケアでは重要なのです。 


 消毒の種類はいくつかありますが、これも洗浄と同じように、長期間使うレンズは効果の
 高い方法で、使い捨ての場合は効果は劣るが手間のかからない消毒方法を選ぶようにしましょう。


・ 煮沸消毒


 煮沸消毒は専用の器具を使い、熱によって殺菌・消毒をする方法です。
 消毒方法の中で最も殺菌作用が強く、煮沸器を購入すれば消毒にかかる費用はありません。


 欠点は熱によるレンズの変形、変質、タンパク質の変質によるアレルギーなどが起こるため
 変形などが起きやすいソフトレンズには向きません。




・ コールド消毒(過酸化水素水)


 過酸化水素水(H2O2)による消毒方法です。よく小学校の保健室でけがをしたときにつける薬です。
 この消毒方法は煮沸の次に消毒力が強く、煮沸のようなレンズの変形、変質は起こしにくいです。
 

 H2O2は劇薬なので中和剤によって中和する必要があります。
 もし中和をし忘れたままレンズを装用すると大変なことになりますので、中和は必ずしましょう。
 

 私が高校生の時、姉の消毒液と自分のを間違えて使用し、中和しないままレンズを
 装用したためにしばらく激痛で目が開けられなくなったということがあります。


 H2O2の欠点は中和した後の消毒効果が持続しないということです。また、
 中和が完全に終わっていないとレンズを装用したときに少ししみたりすることがあります。



■ たんぱく除去


 目からの分泌物のひとつにはたんぱく質も含まれます。たんぱく質が付着したまま
 コンタクトレンズを放置すると、酸化によってたんぱく質が変質してしまいます。
 このままの状態でレンズをつけると、視界がくもったり、レンズに傷がついたりして
 装用感も悪くなってしまいます。


 使い捨ての場合はたんぱく除去をしなくても問題ないですが、長期間使用するレンズは
 定期的にたんぱく除去をしないと、レンズの寿命も短くなるし、使用者の目にも悪影響を
 及ぼすこともあります。長期使用レンズは洗浄・消毒・たんぱく除去と3つのケアを
 行うことが大事です。


■ MPS
 

 MPSとは、マルチパーパスソリューションの略で、1本でレンズの洗浄・消毒ができてしまう
 大変便利なケア用品です。最近ではさらにたんぱく除去もできるMPSが登場しています。


 使い方は非常に簡単で、洗浄はほかの方法と同じようにして、消毒はレンズケースの中に
 MPSの液を満たして、その中にコンタクトを入れて数時間置けばもう使用することができます。


 このMPSが登場したことによって、レンズケアにかける手間と時間を大幅に減らすことが
 できるようになりました。


 ただ、MPSはほかの洗浄方法に比べその効力がやや劣るので、ほかの方法より洗浄を入念に
 やる必要があります。それでも洗浄・消毒を別々にやる手間を考えたら、MPSのほうが
 楽にレンズケアをすることができます。









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